”の検索結果
再検索

明日をHAPPYにするコトバ

【第2回】心と体が疲れてしまったとき

自分の悪いところばかり見ないで。
自分とは、いちばん長く付き合うんだから、
いいところを見て好きになったほうがいいに決まっている。
誰がなんといおうとね。


慣れない環境に身をおいたり、仕事やプライベートでやるべきことが、あとからあとから押し寄せてきたり、人間関係のゴタゴタに接したり……と、心も体も疲れているときは、周りのことも、自分のことも、ついつい“マイナス”のフィルターのかかった眼鏡で否定的に見てしまうことがあるかもしれません。
きっと人というのは、「いいか」「悪いか」、二者択一で判断してしまうクセがあるのです。
「嫌な人」がいると、その人が視界に入るたびにムカムカしたり、会話を避けたり、なかには仕返しをしてやりたいと考える人もいるかもしれません。これがどれだけ大きなエネルギーを奪うことか……。そして、もっとも大きな損失は、「嫌な人」と思うだけで、その人のいいところには、まったく目がいかなくなってしまうことです。
「あの人にも、いいところがあるはずだ」と気持ちの余裕を残しておくと、そのあと、「やっぱり、いい人だった」と感動する場面に出くわすかもしれないのに。
それと同じで、心が疲れたり、人に否定されたときなど、自分のことが嫌いになってしまうことがあります。
でも、誰がなんといおうと、決して自分のことを嫌いになってはいけないのです。
なぜなら、自分とは死ぬまで付き合っていくのですから。
それに自分を好きになれば、自分のいい部分がどんどん引き出されてきて毎日ご機嫌に、気分よく過ごせると思いませんか。
「好き」になるのに人と比べたり、理由づけをしたりする必要はありません。「どんな私でも好き」でいいのです。
人が好きになってくれる自分であろうとするより、自分の心に正直になること、人に優しくすること、笑顔で過ごすことなど、自分で自分が好きになれる考え方や行動をしたほうが、内面も外見も輝き、魅力的な人になっていくはずです。
だから、積極的に自分のいいところを見て、どんどん好きになりましょう。
難しければ、こんなふうに考えてはいかがでしょう。
私たちの心の中に、親友ともいえる、もう一人の自分が存在するとします。
その親友は、たいへん愛情深く、いつも「あなたにはあなたのいいところがある」とあなたの良さを認め、「あなたには、あなたのできることがある」とあなたの可能性を信じて、積極的に応援してくれています。
そんな親友の気持ちになって、うまくいったとき、頑張ったときは、「よくやった!」と大いにほめ、自己嫌悪になりそうなとき、自信をなくしてしまうそうなときは、「あなたはいまのままで十分、すばらしい」とつぶやきましょう。
自分への大きな愛情があれば、自然に元気を取り戻せるはず。
自分への「好き」、人への「好き」、仕事への「好き」など、「好き」という気持ちは、エネルギーの源(みなもと)なのです。



著者プロフィール

有川真由美(ありかわ・まゆみ)

作家・写真家。鹿児島県姶良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程卒業。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。40カ国を旅し、旅エッセイやドキュメンタリーも手がける。
[有川真由美ブログ]Daily Journey

この著者の本