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性格リフォームカウンセラー 心屋仁之助の「心のお手入れ法」教えます!

第3回「ほめ言葉」は“そのまま”受けとっておこう

 他人から、思いがけずほめてもらえることって、ありますよね。
「明るい人ですね」
「キレイな人ですね」
「すごくできそうな人ですね」
「かっこいいですね」
そんなふうに言われたら、あなたは本当にそういう人なのです。
「そんなことない」と言う必要はないのです。謙遜なんかしなくてよいのです。

「あなた、モテそうですね」と言ってもらえたときに、
「そんなことないです、 全然モテませんよ~」
なんて言ってはダメです。
「モテそうですね」と言われたら、あなたは「モテそう」に見える人なのです。
「ああ、そうか、私はモテそうに見えるんだ」と、それを受け入れていいのです。
30代の人に「私と同い年くらいですよね」と言われたときに、
「いえ、私は45歳ですから」なんて余計なことをわざわざ自分から言わなくていいのです。

「モテそうですね」「お若く見えますね」
そんなふうに言われたときは、
「ありがとう」
と、ただ受け取ればいい。
他人の評価を、ほめ言葉を、素直にそのまま受け取ってみる。
「~できそうですね」「かわいいですね」「しっかりしてそうですね」「かっこいいですね」と言われたら、「ありがとう」と言う。
「ああ、そうか、私ってすごいんだ」とそのまま認める。
ほめられた自分、素敵に見られた自分を、受け止めてあげましょう。
そのほうが、ほめてくれた相手も、絶対喜んでくれるはずです。

◎本当は認められている、優しくされている、愛されている

心がすねているというのは、「もらえなかった」と言って怒っている状態です。
自分の中の“自尊心”が少ないから、ほめてもらう、愛情をもらう、優しくしてもらう、認めてもらうという経験が自分だけ少ないように勝手に思い込んで、
「もらっていない」といじけて、怒っているのです。
「私はもらっていないもん。『優しくしてほしい』と言ったのに、してもらえなかったもん」
そう言って、ずっと怒っているのです。でも、
「本当はもらっているんだ」
「自分は認められていたんだ、優しくされていたんだ、愛されていたんだ」
という誤解に気づけたときに、この“すね”がポンと終わるのです。

だから、一回安心してみましょう。
「愛されている自分」を受け入れて、素直になってみましょう。

「素直になる」とは簡単に言うと、「ちゃんと言う」ということ。
「してほしい」「イヤだ」――この二つをちゃんと言うのが、素直になるということです。
この二つをきちんと言うのは、もしかしたらすごく勇気がいることです。
「そんなことを言ったら嫌われるもん」
「『して』と言ったのに、してくれなかったら傷つくもん」
いろいろな思いが湧いてくると思います。でも、それを溜めているから、心が歪むのです。ねじれて、流れが悪くなっていきます。

だから、素直になる。
勇気を出して、ちゃんと言う。
そこから、何があっても揺らがない「すこやかな自信」が育っていくのです。

著者プロフィール

心屋仁之助(こころや・じんのすけ)

心理カウンセラー。兵庫県生まれ。
大手企業の管理職として働いていたが、家族に起こった事件がきっかけとなり心理療法を学び始める。
それが原点となり、「自分の性格を変えることで問題を解決する」という「性格リフォーム」心理カウンセラーとして活動。
現在は京都を拠点として、全国各地でセミナー活動やカウンセリングスクールを運営。
その独自の「言ってみる」カウンセリングスタイルは、たったの数分で心が楽になり、現実まで変わると大評判。
発行しているメールマガジン「たった一言! あなたの性格は変えられる!」は3万人を超える読者に支持され、公式ブログ「心が 風に、なる」は月間350万アクセスの人気ブログ。

『「心が凹んだとき」に読む本』『心屋仁之助の今ある「悩み」をズバリ解決します!』『心屋仁之助のあなたは「このため」に生まれてきた!』『心屋仁之助の心配しすぎなくてもだいじょうぶ』(以上、三笠書房《王様文庫》)、『「人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本」(中経出版)をはじめ、著書多数。