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企画から完成まで 書籍製作の流れ

Step. 1 企画書作成

すべては<A4>1枚から!

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編集者の仕事は、「どんな本を作りたいか」を考えるところから始まります。ただの白い紙1枚から、多くの人の心を動かす本が生まれるのです。
企画書には、テーマ、著者名、企画意図、仮のもくじなどを書きます。「あの人にこれを聞きたい」「これをもっと世の中に広めたい」という素朴な好奇心が出発点。みなさんも、誰に何を書いてもらいたいか、ちょっと想像してみてください。

Step. 2 著者へのアプローチ

心を伝える仕事です。

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無事社内で企画が通ったら、著者へのアプローチです。特に、タイムリーな著者などは、10社20社からアプローチされていることもザラ。その中から選んでもらえるかどうかは、編集者の力量にかかっています。「この人に原稿を預けたい」――そう思ってもらうため、手紙やメール、電話など、様々な手段を駆使して熱い想いを伝えていきます。

Step. 3 内容検討

「いい設計図」が描ければ、いい本は必ず生まれる。

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無事、著者に「ぜひそのテーマを書き下ろしたい」と言っていただけたら、本の設計図を書きます。これをコンテと言います。簡単に言えば、もくじのようなもので、章立てや項目などを仮に立てた「本全体の見取り図」です。
著者と本のビジョンをすり合わせていく大事な段階です。

Step. 4 執筆・取材

「隠れた魅力」をいかに引き出せるか?

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いよいよ著者に執筆に入っていただきます。もしかしたら著者ご本人も気づいていない「隠れた魅力」を最大限に引き出すため、インタビューをしながら原稿を作成することもあります。
コンテを元に話を聞いていきますが、もっと面白い切り口が出てきたら躊躇なく変更していきます。

Step. 5 原稿整理

「注文の多いお店」だから「面白い」「役に立つ」「売れる」1冊が生まれます。

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いよいよ原稿が上がってきました。しかし、本作りとしてはここが出発点です。面白いところはさらに面白く、少しもの足りないと感じるところや、わかりにくいところは、しつこくやり取りを重ねながらブラッシュアップしていきます。
1冊1冊を徹底的に作りこんでいくので、入社してから短期間で「この本のセールスポイントはどこか」「どこをどう工夫すれば、この本の魅力を最大限に引き出せるか」という視点が持てるようになります。

Step. 6 本文レイアウト・デザイン

本文レイアウトの工夫ひとつで読者は「あと1万人」増える。

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文字の大きさや書体、見出しのデザインなど、ビジュアルにも凝ります。本の中のデザインと言ってもどれも同じようなものなのでは? と思われる方も多いと思いますが、女性向け、ビジネスマン向け、中高年向けなど、読者対象をどのあたりに想定しているかなどによって、かなり変わってきます。
本をパッと開いたときの印象を左右する重要な要素です。

Step. 7 イラスト発注

1冊の本は「プロの仕事」の集合体!

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本によっては、カバーや本文中にイラストを入れることがあります。
1冊の本を作り上げるには、イラストレーターの他にもデザイナーやライター、校正者、カメラマンなど、様々な職種の人と力を合わせます。それぞれの職種の「プロの仕事」を目の当たりにできるというのは、この仕事の醍醐味の1つです。

Step. 8 カバーデザイン

隠売れる本=タイトル+著者+テーマ+カバー

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本の顔となるカバーのデザインです。タイトルは縦書きがいいのか、横書きがいいのか、色は何色がいいのか、イラストを入れたらどうか、イメージ写真を入れたらどうか……など、十数パターンの案を作り、検討します。
ちなみに、帯などに入れるキャッチコピーは、編集者が「この本のセールスポイントを一番効果的にアピールするためには?」と考え抜いて作っています。

Step. 9 完成

40万部超の大ヒット! 各書店、ベストセラーを独占!

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ようやく完成です。
自分が企画・編集した本が書店に並んでいるのを見たときの気分は格別です。
みなさんも、どんな本を作りたいか考えてみてください。