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明日をHAPPYにするコトバ

【第1回】自信をもちたいとき

うまくいかないことがあったとき、
私はうまくいく逆転劇を思い描く。
そして、心から信じてみる。
すると、魔法のように、信じたことが起きる。


うまくいかないことがあったとき、「なんてダメな私」と自信をなくしそうになります。放っておくと、いつまでも落ち込んだまま。〝ダメな私〟から、つぎの悲劇が生まれることになります。
だから、私は、急いで、うまくいく逆転劇を思い描くようにしています。
まるで映画のワンシーンのようにリアルに、「きっとこうなる」という映像を想像し、心から信じてみるのです。
たとえば、仕事で大きな失敗をして、上司から叱られたとします。
「私ってダメ……」と思いそうになるけれど、ネガティブな想像は、ぶるぶると心から振り落とし、代わりに、うんと仕事ができるようになって、上司に「やればできるじゃないか」と褒められている逆転劇のワンシーンを想像します。
そして、だれがなんといおうと、堅く、堅く、信じてみるのです。
人は、可能性がゼロのことは想像しないといいますから、信じてもいいのです。
すると、魔法のように、信じたことは、そのとおりになって現れます。
逆転劇を思い描いたその瞬間から、心も行動も、その一点に向かって動き始めるからです。
私は、どん底のような状態であればあるほど、思いっきりドラマティックな逆転劇を考えてきました。
失業したときは、自分の書いた本が、いつかベストセラーコーナーに並ぶだろうという逆転劇。失恋したときは、大好きな恋人ができて、いずれエーゲ海の島を旅するだろうという逆転劇。我ながら、おめでたいと思うほど。
「いや、せっかくなら……」と、ワクワクときめく、どんでん返しのシーンを描き、何度も思い返していると、それは、つぎつぎと現実になってきました。
「ベストセラーになる本を書く」と思ったら、とことんその方法を考えます。
すると、自分でも知らなかった能力が出てくるのは、不思議なほど。
「素敵な恋人ができる」と思ったら、用事がなくてもおしゃれして、出かけます。
すると、それまで身の回りで気配がなかった、ドキドキときめく人が引き寄せられてくるのは、不思議なほどです。
「私は、どうせ仕事ができないから……」「どうせ恋人もできないから……」というような〝ダメな私〟の想像をしていたら、それも、そっくりそのまま現れます。「太るかも」と恐れていれば、太るし、「失敗するかも」と不安がっていれば、失敗するのです。
とことん楽観的な逆転劇を描き、それを心から信じた人に、奇跡のような出来事は起こります。
私たちが、逆転劇の想像に、ほんとうに救われているのは、結果があらわれたときではなく、その場所に向かって進んでいるときかもしれません。
希望という星の明かりは、私たちを導いて、明るくキラキラと輝かせてくれるのです。



著者プロフィール

有川真由美(ありかわ・まゆみ)

作家・写真家。鹿児島県姶良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程卒業。化粧品会社事務、塾講師、科学館コンパニオン、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリーカメラマン、新聞社広告局編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的な存在として書籍や雑誌などに執筆。40カ国を旅し、旅エッセイやドキュメンタリーも手がける。
[有川真由美ブログ]Daily Journey

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